食糞に悩む飼い主必見!犬の行動を理解し、改善する方法
犬の食糞の原因と予防・対策について
食糞の主な原因
1.栄養不足
食事の量が少ないくない?
成長期の子犬は仕草もあどけなく毛がふわふわしているのでコロコロとふくよか見えますが、実際に触って見るととても華奢なことがあります。この時期は急激に成長しているので、栄養価の高いごはんも必要になります。自分のごはんをぺろりと食べた上に、自分やほかの犬のうんちまで食べてしまっている場合は、ごはんの量が足りていない可能性があります。
犬の体を触って見て、肋骨が簡単に触れるようであれば痩せすぎなので、ごはんの量を少し増やしてあげるようにしましょう。どれくらい増やしたらいいか判断が難しい場合は、動物病院で相談してみるとよいでしょう。また、ダイエットをしている成犬も、お腹が空き過ぎて食糞をする場合があります。
2.運動不足やストレス
犬もストレスが溜まりますし、精神的に不安定になるとうつ病のような状態にもなると言われています。ストレスが原因で食糞することもあります。
・お散歩に出してもらえない。もしくは十分でない。
・長時間のお留守番が多い。一人ぼっちで、さみしい思いをしている。
・ずっとハウスに入れっぱなしにされていて、遊んでもらえない。
・ごはんやお水がもらえない。もしくは極端に少ない。
・引っ越しやほかの犬を飼うことになるなど、環境が変わった。
etc
3.清掃本能
母犬が子犬の排泄物を食べて清潔を保つ行動が見られます。これを目撃した子犬が、その行動を学習し、自分の排泄物を食べることがあります。
4.飼い主の反応
飼い主さんの前で食糞をして、飼い主さんが怒っていたり、大騒ぎしている姿を見て「飼い主さんに喜んでもらえた」と間違った解釈をして食糞を続けることもあります。
5.体のどこかに異常がある
消化器系の異常や不足している栄養を補おうとして、食糞する犬もいます。この場合、好奇心や本能、食事量の不足が原因の食糞と違って、飼い主さんには原因がわかりにくいものです。「急に食糞をするようになった」、いつもと同じ食事を同じ量あげているのに、「太ってきた」「痩せてきた」など、いつもと様子が違ううえに食糞をする場合は、動物病院に相談をするようにしましょう。与えているフードを変えることで改善される場合もありますし、病気が原因であれば早急に治療を開始する必要があります。
6.その他の原因
子犬の頃の生育環境
母犬が子犬を守る野生の本能
認知症
食糞の予防・対策
1.栄養バランスを整えた食事
犬が必要とする栄養素(年齢にあった)をバランスよく含んだドッグフードを与えることが大切です。
2.十分な運動と遊び
犬にストレスが溜まらないように生活環境を改善してあげることが何よりも重要です。犬は基本的にさみしがり屋。お散歩やスキンシップを通して愛情をいっぱいかけ、ストレスが溜まらないようにしてあげましょう。環境が変わったときなどは、犬のことをいつも以上にしっかりと気にかけてあげることが重要です。
3.糞をすぐに処理
犬が排泄をしたら、すぐに糞を片付けるようにしましょう。糞に触れる機会を減らすことで、食糞を防ぐことができます。
4.ポジティブアクション
食糞しないで排泄後に糞を無視した場合は、しっかりと褒めてあげることで、良い行動を強化します。また、犬が食糞してしまったとしても、慌てず騒がず、興味がないような態度を示してさっとうんちを片づけるようにしましょう。食糞をしても飼い主さんの気が引けないとわかると、自然と食糞しなくなります。
最後に
犬の食糞は、根気強く対処することで改善が期待できます。ほかの犬や猫のうんちには寄生虫やウイルスなどが含まれている場合もあり、病気の原因になるので大変危険です。お散歩中は絶対にうんちを食べさせないようにしましょう。もしお困りの際は、いつでも当院にご相談ください。
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犬猫の夏バテ予防対策~暑い季節を元気に過ごすためのポイント~
夏場は犬や猫が夏バテを起こしやすい時期です。夏ばての予防対策を紹介します。
1. 室内環境の管理
- 涼しい場所を提供:ペットが快適に過ごせるように、エアコンや扇風機を利用して室温を適切に保ちましょう。窓を閉めて日差しを遮り、直射日光が当たらない場所を提供することも重要です。
ペットの健康を守る!犬・猫・ハムスター・ウサギ・鳥に快適な温度と湿度は?
- 温度計を設置:室温が適切かどうか確認できるように、ペットが過ごす場所に温度計を置いて、常にチェックしましょう。
2. 水分補給
- 新鮮な水を常に提供:夏場は特に水分摂取が重要です。水飲み場を複数設け、頻繁に水を交換して、新鮮な水をいつでも飲めるようにします。
3. 散歩や運動の工夫
- 早朝や夕方に散歩:犬の散歩は気温が高くなる前の早朝や、涼しくなる夕方に行いましょう。アスファルトの温度が高い場合、肉球が火傷する恐れがあるので注意が必要です。散歩の際は保冷材などをタオルに包んで首に巻いてあげてください。
- 無理な運動を避ける:暑い時期には激しい運動は避け、室内での軽い遊びや涼しい場所での活動を心がけます。
4. 食事の工夫
- 軽めの食事:夏バテで食欲が落ちる場合、消化に良い軽めの食事やウェットフードを与えると良いでしょう。また、1日量を少量ずつに分けて回数を多く与えるのも一つの方法です。
- 冷たいおやつ:暑い日に冷たいおやつなどを与えて、体を内側から冷やすことも効果的です。
- 少量でも栄養補給が出来る食事:食欲が落ちてきたなと思うときは、栄養価の高い缶詰をあげてください。
※塩分の高いものや人が食べているものをあげないようにしましょう。
5. 被毛のケア
- 定期的なブラッシング:被毛を整え、余分な毛を取り除くことで、通気性が良くなり体温を調整しやすくなります。
- 短くカット:犬の場合、夏の間は毛を短めにカットするのも一つの方法です。ただし、猫の場合はあまり短くしすぎない方が良いです。被毛は体温調節の役割も果たしているため、慎重に行いましょう。
6. 熱中症の予防
注意サインを見逃さない:犬や猫が過度にパンティング(口を開けて呼吸をする)、よだれを垂らす、ぐったりしている、動きたがらないなどの症状を示した場合、すぐに涼しい場所に移し、場合によっては水をかけて体を冷やし、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。
参照:日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト
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ペットの健康を守る!犬・猫・ハムスター・ウサギ・鳥に最適な温度と湿度とは?
犬・猫
1. 室温の目安
犬猫が快適に過ごせる室温は、一般的に 22℃〜26℃ が理想的です。犬猫は人間よりも体温が高いため、特に夏場は涼しい環境を提供することが重要です。
- 冬季:15℃〜20℃程度が適温とされています。特に小型犬や短毛種の猫は寒さに弱いため、温かい場所を提供してあげることが大切です。
- 夏季:25℃以下に保つようにし、エアコンや扇風機を使用して涼しい環境を維持しましょう。
2. 湿度の目安
湿度は 40%〜60% が理想的です。湿度が高すぎると、熱中症のリスクが高まり、逆に低すぎると皮膚や呼吸器に負担がかかることがあります。
- 高湿度対策:除湿機やエアコンの除湿機能を利用して、湿度をコントロールしましょう。また、風通しを良くすることで室内の湿気を逃がすことができます。
- 低湿度対策:冬場や乾燥しやすい環境では、加湿器を使用して適度な湿度を保つように心がけましょう。
3. その他のポイント
- 温度管理:ペットのためにエアコンの設定温度やタイマー機能を活用し、外出中でも快適な環境を維持できるように工夫しましょう。
- 換気:定期的に部屋の空気を入れ替えて、新鮮な空気を取り込むことも大切です。
- ペットの様子を観察:快適な温度や湿度は個体差があるため、ペットの様子を見ながら調整することが必要です。暑がっていたり、寒がっている様子が見られる場合は、設定を見直しましょう。
ハムスター
1. 室温の目安
ハムスターは寒さにも暑さにも弱い動物です。
- 適温:**20℃〜24℃**が理想的です。
- 冬季:15℃以下になると低体温症のリスクがあり、逆に28℃以上になると熱中症の危険が高まります。
- 夏季:エアコンを利用して、室温を25℃以下に保つように心がけましょう。
2. 湿度の目安
- 適湿:**40%〜60%**が理想的です。
高湿度になると、ハムスターの呼吸器に負担がかかる可能性があります。湿度が高すぎる場合は除湿を、低すぎる場合は加湿を行って適度な湿度を保ちましょう。
ウサギ
1. 室温の目安
ウサギは特に暑さに弱い動物です。
- 適温:**18℃〜22℃**が理想的です。
- 冬季:15℃以下は避けるようにしましょう。室温が低すぎると、ウサギは寒さでストレスを感じることがあります。
- 夏季:28℃以上になると熱中症のリスクが非常に高くなるため、エアコンを使用して室温を22℃以下に保ちましょう。
2. 湿度の目安
- 適湿:**40%〜60%**が理想的です。
湿度が高すぎると、ウサギの被毛が蒸れて皮膚トラブルの原因になることがあります。逆に低湿度では、乾燥により皮膚や呼吸器に負担がかかる可能性があります。
鳥(インコ)
1. 室温の目安
鳥類は種によって適温が異なりますが、一般的なインコや文鳥の場合は以下の温度が理想的です。
- 適温:**20℃〜25℃**が理想的です。
- 冬季:15℃以下では寒さに弱い鳥種が多く、ヒーターの使用が推奨されます。
- 夏季:30℃以上になると熱中症のリスクが高くなるため、エアコンで適温を保つことが重要です。
2. 湿度の目安
- 適湿:**50%〜60%**が理想的です。
湿度が高すぎると呼吸器疾患のリスクが増し、低すぎると乾燥により羽毛や皮膚に悪影響を及ぼす可能性があります。適度な湿度を保つために、湿度計を活用して調整しましょう。
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災害時におけるペットとの避難について
災害が起きるときに備えて、ペットと一緒に避難するための準備が大切です。以下は、ペットと一緒に安全に避難するための基本的なポイントです。
災害時に「ペットがいるから避難できない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、環境省は「原則として避難時にはペットと一緒に避難する」 ※1.同行避難が推奨されています。
1.避難場所を確認しよう: ペットと一緒に行ける避難場所を調べておこう。避難所によってはペットが入れるところもあるから、事前に確認しておくと安心だよ。
ペットの防災対策をしましょう!>災害時の避難場所(予定避難所・一時避難地)>市内の予定避難所・一時避難地一覧(令和6年5月1日現在),(参照2024-07-30)
北九州市.ペットの防災対策をしましょう!https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/18500066.html,(参照2024-07-29)
2.ペット用の防災バッグを用意しよう: ペットのご飯やお水、トイレシート、予備のリードやハーネス、いつも飲んでいる薬、お気に入りのおもちゃをバッグにまとめておこう。それから、ペットの健康手帳や注射を受けた記録も忘れずにね。
3.ペットの気持ちを考えよう: ペットが怖がったりしないように、どんなときにストレスを感じるかを知っておこう。避難所では、安心できる毛布やケージを持って行くといいよ。
4.避難訓練をしよう: 家族みんなで避難訓練をして、ペットと一緒に逃げる練習をしておくと、本当に災害が起きたときにスムーズに行動できるよ。
5.ペットの一時預かり先について:親戚や友人等、複数の一時預かり先を探しておくと安心だよね。
外部リンク
【人とペットの災害対策】いざというときに備えよう、飼い主と避難所運営者のための手引きについて | 北九州市
※ 1.ペットの同行避難とは
災害の発生時に、飼い主が飼養しているペットを同行し、指定緊急避難場所等まで避難
すること。同行避難とは、ペットと共に移動を伴う避難行動をすることを指し、避難所等
において飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味するものではない。
なお、「避難所運営ガイドライン」(平成 28 年 4 月内閣府)では、「同伴避難」という用
語が用いられている。「同行避難」が、ペットとともに安全な場所まで避難する行為(避
難行動)を示す言葉であるのに対して、「同伴避難」は、被災者が避難所でペットを飼養
管理すること(状態)を指す。ただし、同伴避難についても、指定避難所等で飼い主がペ
ットを同室で飼養管理することを意味するものではなく、ペットの飼養環境は避難所等に
よって異なることに留意が必要である。
環境省.人とペットの災害対策ガイドライン.https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/2-sousetsu.pdf,(参照2024-07-29).
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家族だからこそできること—ペットの誤飲を未然に防ぐ
ペットが食べてはいけないものを口にしてしまう誤飲。場合によっては、手術をしたり、死に至ることもある
悲しい事故のひとつです。
誤飲事故の発生は12月~3月の寒い時期に多いです。
12月といえば、クリスマス。ケーキやチキンやツリーのかざり。1月はお正月で親戚やお友だちも集まるこことが多く、
2月はバレンタインデーで家の中にチョコがいつもより多くあることも要因です。
年末年始は親戚や友達の帰省で普段会わない方が家に来る機会が増えるのもこの季節です。
普段は、家族が気をつけていても、みんながワンちゃん、ネコちゃんの食べたらいけないものを知っているとは限りません。
そこで誤飲が起きないようにするために、また起きてしまった時にどうしたらいいのかをお話ししたいと思います。
「飼い主さんが飲んでいる薬」や「タバコ」「子供のおもちゃ」をペットが誤飲したと来院される方がいます。
もし誤飲してしまったら
まず、本当に口に入れてしまったのか、口にしたと思ったものが床に落ちていないかなど、今一度確認をしてください。
まれに、自宅に帰ってよく見てみると床に落ちていたなんでこともあります。
つぎに、いつも食べているご飯を食べさせてから病院へ連れて行ってください。
病院では
「いつ」「何を」「どのくらいの量」を口にしたのか先生に話してください。
また可能なら口にしたものと同じものがあればそちらも持参してください。
応急処置の方法として、食塩を飲ませるという方法があります。
確かに吐かせる効果がありますが、万能ではありません。
また食塩を飲ませ吐かせた後は必ず病院へ連れて行ってあげてください。
洗剤などを誤飲した場合は食塩を飲ませることでかえって危険なことになります。
液体の類を誤飲した場合、無理に吐かせようとせず、牛乳や水を多めに飲ませ病院へ連れて行ってください。
異物を誤飲した場合で、口をあけて取れるようであれば、取り除いてあげてください。
ノドに詰まったままだと窒息してしまいます。
釣り針を飲み込んだ場合、糸を切らずつけたまま病院へ連れて行ってください。
動物はこれを食べたら具合が悪くなると、人のように判断することはなかなか難しいものです。
ですから飼い主さんにお願いがあります。
誤飲は私たちのちょっとした気遣いで防ぐことができます。
薬やタバコなどを飲みこんではいけないものはビンや缶などに入れ、棚の上に置き、
ペットが口に出来るような場所にはモノを置かない。
これらを心がけてあげてください。
誤飲した場合はまず掛かりつけの病院へ電話をし、支持を仰いでください。
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猫ひっかき病とは
猫ひっかき病とは
猫ひっかき病はヒトにおける病名です。猫においては通常臨床症状を示しません。
症状
猫がこのバルトネラに感染しても、通常は症状を示さないといわれています。血液の中に菌をもっている期間といなくなる期間とを繰り返し、年齢とともに免疫により排除されるようです。
人の場合は発熱、筋肉痛、頭痛がおこります。菌が侵入した場所に、できものができたり、膿がたまったりすることがあります。重症になると死亡する場合もあります。
免疫不全状態にある人や抵抗力の弱い人(お子さんやお年寄り、基礎疾患のある方)は発症しやすいので、特に注意が必要です。
発症時期
発生は7月から12月に多く、ノミの発生時期と深い関わりがあるようです。
感染経路
バルトネラ菌と呼ばれる細菌を持ったネコノミが、猫の血を吸血することにより、猫に感染します。猫ひっかき病は、感染した猫や犬による咬傷やひっかき傷、バルトネラ菌と呼ばれる細菌を持ったネコノミによる咬刺によって、バルトネラ菌が人の体内に侵入し、感染します。
完全に室内で飼育している猫だとしても、同居の動物や人が知らずにダニを家の中に持ち込んでしまうということがあれば、感染してしまう可能性は否定できません。
予防
- 定期的に猫の爪切りをして怪我を防ぐ
- 定期的なペットのノミ対策を行いましょう。
- 動物を触った後は手を洗う
- 引っ掻かれたり咬まれたりしないよう、ネコを過剰に興奮させないようにしましょう。
- 野良猫に触らない
- 食べ物を口移しで与えない
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犬の指間皮膚炎について
犬の指間皮膚炎について
指間皮膚炎とは?
犬の指間皮膚炎は、犬の足の指の間に炎症が生じる皮膚トラブルの一つです。通常、足の指の間の皮膚が赤くなり、腫れたり、かゆみを伴ったりします。主な原因は湿気や汚れ、アレルギー反応、細菌や真菌の感染などが挙げられます。
犬の足裏は湿度が高く、汚れや細菌が蓄積されやすい場所です。これが炎症やかゆみを引き起こし、指間皮膚炎が発生します。また、犬が特定の物質にアレルギー反応を示す場合、それが指間皮膚炎の原因になることもあります。
犬の指間皮膚炎は、特定の時期に特に起こりやすいというよりも、犬の生活環境やケアの状態によって発生しやすくなります。ただし、特定の季節や環境条件がそのリスクを増大させることがあります。
例えば、
- 湿度の高い季節: 梅雨や夏季など、湿気の多い時期は犬の指間が湿りやすくなり、それが細菌や真菌の増殖を促進する可能性があります。
- 活動量の増加: より活発に外で遊ぶことが多い季節や、散歩の頻度が増える春や夏など、犬が外での活動が増えると、足裏の汚れや湿気が増え、それが指間皮膚炎のリスクを高めることがあります。
- アレルギー性の影響: 特定の季節に花粉や草などのアレルゲンが多くなる時期は、アレルギー反応によって皮膚トラブルが起こることがあります。
ですが、これらは一般的な傾向であり、個々の犬によって症状が異なることもあります。
原因:
犬の指間皮膚炎の主な原因は以下が考えられます
- 湿気と汚れ: 指の間の皮膚が湿ったままであったり、土や汚れなどの異物が挟まってしまうことがあります。これにより、皮膚の炎症が引き起こされます。
- アレルギー反応: 犬が特定の物質や環境に対して過敏反応を起こすことがあります。この過敏反応が指間皮膚炎の原因となることがあります。
- 細菌や真菌の感染: 指間の湿った環境は細菌や真菌の繁殖に適した条件を提供するため、これらの微生物が感染を引き起こす可能性があります。
- 適切なケアの欠如: 定期的な清掃や足裏のケアが怠られると、汚れや湿気が蓄積され、皮膚のトラブルを引き起こすことがあります。
症状:
症状は指の間の皮膚が赤く腫れることや、かゆみを伴うことが一般的です。犬が足を舐めたりかむことで、皮膚を損傷することもあります。
治療:
犬の指間皮膚炎の治療には、いくつかのアプローチがあります。以下は一般的な治療法ですが、症状の重症度や原因によって治療法は異なることがあります。
- 清潔な環境の維持: 指間皮膚炎の治療には清潔な環境が重要です。定期的な足の清掃と乾燥が必要です。湿気を避け、足裏の汚れを取り除くことが大切です。
- 薬用シャンプーや軟膏の使用: 抗真菌薬、抗生物質、またはステロイドが含まれている薬用シャンプーや軟膏を使うことで、炎症やかゆみを和らげることができます。
- 抗生物質や抗真菌剤の使用: 細菌や真菌の感染が疑われる場合は抗生物質や抗真菌剤を処方することがあります。
- 原因に対する治療: アレルギー反応が原因である場合、アレルギーの管理や特定の物質の避け方を指導します。
予防:
予防策としては
1. ストレスをかけないようにする
2. 外から帰ったら流水で足を洗う
3. 適切な足裏のトリミング
4. 特に湿度の高い環境下での注意
5.趾間皮膚炎を悪化させないためには、患部を「舐めさせない」ことが大切です。舐めたり咬んだりしてしまうと細かな傷を作り、新たな感染症を引き起こしてしまう可能性があります。
最後に
いつも足を噛んでいる、舐めている。もしくは足先が赤くなっている場合ははやめの受診をおすすめします。
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愛犬・愛猫を安心して預けるために ~知っておきたい注意点~
1. 事前に預ける場所を確認しましょう
2. 必要な書類や準備物を確認
ペットを預ける際には、健康状態を確認するための書類や、必要な持ち物を事前に確認しましょう。
- ワクチン接種証明書: 多くのペットホテルでは、ワクチン接種が済んでいることを確認するために証明書の提示が必要
- 食事やおやつ: 普段与えている食事やおやつを持参し、与える量や頻度を事前に伝えておきましょう。
- お気に入りのグッズ: おもちゃや毛布など、ペットが安心できるアイテムを持たせると、ストレスを軽減できます。
3. ペットの健康状態を伝える
ペットの現在の健康状態や特別なケアが必要な場合は、預ける場所の方に正確に伝えましょう。
- 持病やアレルギー: もし持病がある場合やアレルギーがある場合は、薬の投与方法や注意点も含めて詳細に伝えましょう。
- 性格や行動の傾向: ペットが人見知りや、他の動物とあまりうまくいかない場合、その点も伝えると、預け先の方が適切に対応してくれます。
4. 緊急時の連絡方法を確認
万が一の緊急時に備えて、連絡先や緊急時の対応方法をしっかりと確認しておきましょう。
- 緊急連絡先: 自身の連絡先のほか、信頼できる家族や友人の連絡先も伝えておくと安心です。
- 動物病院の情報: かかりつけの動物病院の情報を伝え、緊急時にはすぐに対応できるようにしておきます。
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痛みのサイン
痛みのサイン
あなたは
お腹が痛いとき
腰を痛めたとき
どこどこが痛いと声に出して誰かに伝えようとしませんか?
動物たちはその痛いという言葉をだして、飼い主さんへ伝えることが苦手です。また本能的に痛みを我慢してしまい隠してしまうことも。
あなたの子供のころを思い出してください。
自分のお子さんのことを思い出してみてください。
これくらいなら我慢できる・・・
いよいよ我慢できなくて、痛いことを伝えたときにはもっと早く
言えばよかったなんて思いしませんでしたか。
はじめにも話ましたが、動物は皆さんにここが痛い調子がわるいことを伝えるのが苦手です。口には出さないけれど、しぐさや動きでサインを出しています。そのサインを見逃さないであげてください。気づいてあげられるのは傍にいる飼い主さんのあなたです。
痛みのサインをリストに作成しましたので、使ってみてください(^^)該当する項目がありましたら、病院へ連れて行ってあげてください。
早期発見、早期治療が早い回復に繋がります。
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愛犬・愛猫の健康を守るために ~臭嚢炎(しゅうのうえん)について知っておきたいこと~
臭嚢腺(肛門嚢)とは
例えるならスカンクの臭い袋のようなものです!
臭嚢腺(肛門嚢)は肛門の左右両側の皮膚の直ぐ下(指で押さえている箇所)にあります。
※写真に写っている黒っぽいものは臭嚢です。
臭嚢炎とは?
臭嚢炎(しゅうのうえん)とは、犬や猫の肛門の近くにある臭嚢(しゅうのう)という小さな袋に炎症が起こる病気です。この臭嚢は、動物が匂いを発するための器官で、通常は自然に分泌物が排出されます。しかし、分泌物が溜まりすぎたり、細菌感染が起こると炎症が発生し、臭嚢炎となります。
臭嚢炎の症状
お尻(肛門)を床に着けて引きずる
肛門付近を頻繁に舐める
触れと痛がる
これが合図です。
ひどい場合には袋が破裂して出血する場合もあります。
治療
軽度でれば抗生剤など内服薬のみ処置。もし膿が溜まって痛みが激しい場合や破れている場合は内服に加え、切開し膿を出して洗浄を行い薬剤を注入する処置を行います。破れてしまった箇所の皮膚は経過とともに塞がります。
予防
定期的に臭嚢(肛門嚢)をしぼり出すことをお勧めします。目安として、1ヶ月に1回程度。 飼い主さん自身でしぼることもできますが、難しいようであればトリーミングに連れて行った時や予防接種などで病院に行った時に頼んであげてください。
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