ウサギの食糞について
ウサギの食糞について
まず、食糞とは「自分自身の糞便を食べること」
です。
ウサギは硬便と盲腸便(軟便)の2種類の便をし、
盲腸便は食べます。
写真 エキゾチックアニマル ほ乳類編より
盲腸便とは、日頃よく目にする硬便とは違い
軟らかく粘液に包まれた黒色の便のことです。
この盲腸便にはウサギが生きるために必要な栄養素
が多く含まれており、ウサギは肛門に直接口を
つけてこれを食べます。その為、私達はほとんど
盲腸便を見ることはありません。
ですが、実は1日の排泄量の半分以上が盲腸便なのです。
※つまり、食糞しなければいけない盲腸便を
食べ残していたり、
カラーを付けるなどで食べることが出来なかったり
した場合は日頃の食事とは別に栄養を
補ってあげる必要があるのです。
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ハムスターの怪我予防
ハムスターを飼っている方はもちろん、これから飼おうと考えている方へ
ハムスターが病院に来院される理由のひとつを紹介したいとおもいます。
それは骨折です。
網の隙間に足を挟み、ハムスターが自分で何とかしようとして骨折してしまうことや
遊具からの落下による骨折
これらは実際、当院につれてこられたハムスターの骨折の原因です。
上記に挙げた例は飼い主さんの手によって予防することが出来ます。
たとえば
ケージ
できるだけ大きなものが理想的です。
網の隙間に手足を挟んで怪我をしないように、底面部分が網状になっていないもの
をお勧めします。
また簡単に扉が開いてしまうと脱走してしまうので、
扉はロック出来るようなもののほうが安全です。
熱帯魚や昆虫用の水槽、プラスチックの衣装ケースを利用される方もいますが、
中に湿気がこもらないよう、あまり深くないものを使いましょう。
ケージを置く場所は昼は明るく(直射日光が当たらないような場所)
夜は暗くなる場所で、温度が18~26度の静かなところに置きましょう。
ハムスターはすぐに熱中症になってしまいます。
5度以下になると冬眠に入るので絶対に5度以下にしないこと。
次に
敷材
寝床や遊び場として、ケージの底に敷きます。
木屑や紙などいろいろな材質がありますが、湿気を吸いやすいものを選んでください。
こういったものを敷いてあげることで、落ちたときでも怪我をしにくくなります。
ここでは簡単に書いてありますが、
これからハムスターを飼おうと考えている方は
ケージの選び方や敷材等について、ペットショップの方とよく相談してください。
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犬の偽妊娠のリスクと予防:飼い主さんが知っておくべきこと
偽妊娠とは
人で想像妊娠という言葉を耳にされた方もいると思いますが、想像妊娠とは強く妊娠を望んだ時や妊娠について不安な気持ちから起こるもので、妊娠もしていないのにお腹が大きくなったりします。犬の偽妊娠とはホルモンバランスによって起こるもので、特に発情期が終わった後に見られることが多いです。お腹は大きくなったりしませんし、発情が終われば自然とおさまります。
原因
偽妊娠は、発情後にプロゲステロンというホルモンが増加し、その後、プロラクチンというホルモンが作用することで発生します。これにより、体が「妊娠している」と誤認してしまい、妊娠に似た症状が現れます。
主な症状
- 乳腺の発達: 乳房が張り、母乳のような液体が分泌されることがあります。
- 巣作り行動: 犬が布やおもちゃを集めて、巣作りを始めることがあります。
- 母性行動: おもちゃや他の小さな物を子犬のように扱い、保護しようとする行動が見られることがあります。
- 食欲の変化: 食欲が増す、または減少することがあります。
- 落ち着きのない行動: 不安感が増し、落ち着かない様子が見られることがあります。
気をつけてほしいこと
1. 乳腺炎のリスク
偽妊娠中に母乳が出ることがあり、愛犬が自分でその乳を常に舐めてしまうことで、乳腺炎を引き起こす可能性があります。乳腺炎が進行すると、炎症がひどくなり、熱が出たり、シコリができたりすることがあります。これらの症状が見られた場合は、すぐにかかりつけの先生に相談してください。
2. 偽妊娠の繰り返しによるリスク
偽妊娠を繰り返す犬では、ホルモンバランスの影響で、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍を引き起こすリスクが高まることがあります。これらの病気は命に関わることもあるため、早期の予防と対策が重要です。
3. 避妊手術の検討
今後、子犬を産ませる予定がない場合は、避妊手術をお勧めします。避妊手術を行うことで、偽妊娠やそれに関連する病気のリスクを大幅に減らすことができます。
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保冷パック式枕の誤飲リスクと犬猫の安全対策
11月に入り、気温もぐっと下がってきました。
日中も寒くなってくると心配なのが風邪。風邪予防にマスクをしたり、暖かくしたりとされていると思いますが、それでも風邪を引くときは引いてしまいますよね・・・今日は風邪にまつわる話で、皆さんにペットのために、気を付けて頂きたいことをお話ししたいと思います。僕自身 あまり風邪を引いて熱を出すことがないので、使ったことがないですが。熱が出た時に利用する硬くならない「保冷パック式の枕」。使われる方もいらっしゃると思います。
「保冷パック式の枕」に含まれる成分にエチレングリコールが含まれるものがあります。製品によっては不凍液と表記されているものもあるかもしれません。エチレングリコールは甘くとろみがあるもので、おいしいものと勘違いし舐めてしまうことも。舐めてしまうと大変危険で急性腎不全になり死亡することも。もし誤って舐めてしまった場合はすぐにかかりつけの動物病院へ連れて行ってください。枕として使うものですから強度のある袋に入っているので、普通に使用していれば漏れ出ることはないでしょうが。ペットがじゃれたときに爪をたてたり、咬だときに滲み出てくることもあります。また車整備の際に不凍液を使うときも同じように舐めないように気を付けてあげてください。
誤飲を防ぐための対策
- 定期的なチェック:使用前や使用中に、保冷パックや枕に破損や劣化がないかを確認しましょう。異常が見つかった場合は、すぐに使用を中止してください。
- カバーを利用する:保冷パックを専用のカバーやタオルで包むことで、直接の接触を防ぎ、誤飲のリスクを減らすことができます。
- 安全な場所での使用:ペットが保冷パックに過剰に興味を示す場合や、噛む習性がある場合は、目の届く範囲でのみ使用するようにしましょう。
- 二重構造のものを:二重構造の商品は中袋と外袋で覆われているため、破損しても中身が出にくいことが利点です。
誤飲してしまった場合の対応
- 早急に獣医師に連絡:もしペットが保冷パックの中身を誤飲した疑いがある場合、すぐに獣医師に連絡し、指示を仰ぎましょう。中身の成分がわかる場合は、その情報を獣医師に提供することで、適切な対処が可能になります。
- サインに注目:誤飲後に嘔吐、下痢、元気がなくなる、よだれを垂らすなどの症状が見られる場合は、緊急の対応が必要です。
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この時期に注意しなければ!!泌尿器系の病気
寒いと人と同様にペット達も水を飲む量が減ってきます。
そこが落とし穴です!!
特に猫は積極的に水を飲んだりしない傾向にあります。
水分補給は泌尿器系の病気予防にもなります。
対策として
①水を入れている容器の置き場をその子のお気に入りの場所に数箇所置くなどの工夫をする
②新鮮な水を飲めるように1日に数回水を換えるようにしてあげる
等があげられます。
水を換えてあげることで、普段どのくらい飲んでいるのかを知ることが出来ます。
食事やトイレ、水を飲む量などもそうですが、
その子の普段を知っておくことが病気の早期発見に繋がると思います。
膀胱結石(尿砂)
犬猫問わず、結石が出来やすい体質の子がいます。
うちの子は結石があるのかな?と思いの飼い主さんへ
病院へ行って尿検査をしてもらうことも方法のひとつですが、
※1
自宅でも確認することができます。
用意するもの
白い紙(ノートや何かコピー用紙の裏紙でも構いません)
用意した紙の上にオシッコを垂らしてください。
オシッコを乾かした面を太陽に当てるとキラキラ光るものがあればそれは結石(結晶)です。
※1
ペーパー
顕微鏡
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マーキング
マーキングは、テリトリーを示すためや他の動物とのコミュニケーション手段として行われます。マーキングの行動にはいくつかの種類があります。
1. 尿マーキング
- 犬: 尿を少量ずつ様々な場所にかけて、自分の存在やテリトリーを示します。特にオス犬は、頻繁に足を上げてマーキングを行います。
- 猫: 尿を後方に噴射するスプレー行為が代表的です。オス猫に多く見られますが、メス猫も行うことがあります。これは、テリトリーの主張や発情期のサインです。
2. 爪とぎ
3. 体を擦り付ける
4. 糞を使ったマーキング
5. 吠え声や鳴き声
ここでは尿マーキングについて触れていきたいと思います。テリトリーをパトロールする時にはマーキングした場所のにおいを嗅ぎ、相手をチェック!
あいつ元気にしてんな!
おっ!新入りがはいってきた・・・しかも自分より大きい。
とかですね。
繁殖期には、どこの子が発情を迎えているかを知る手段にもなります。猫のスプレー行為は普段より濃い尿を後方に向かって、噴射するマーキングです。飼い主さんの中には飼い猫の尿マーキングに困って、「うちの子、去勢手術をしたらしなくなりますか?」と相談されてくる方がいますが、一度覚えてしまった子は去勢したからといって、やめるとは言えません。そもそもテリトリーを主張する必要のない家の中で、スプレー行為をするのはストレスによるものかもしれません。
尿マーキングを家の中で行う理由
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テリトリーの主張
- 新しい家具や引っ越しなどで環境が変わった場合、犬や猫は自分のテリトリーを再確認しようとします。これが、家の中での尿マーキングの原因になることがあります。
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ストレスや不安
- 飼い主の生活習慣の変化、新しく犬や猫を迎え入れた、大きな音や新しい匂いなど、ストレスを感じる要因があると、犬や猫は尿マーキングを通じて安心感を得ようとします。
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発情期
- 特に未去勢のオス猫やオス犬は、発情期に自分の存在をアピールするために尿マーキングをすることがあります。これはフェロモンを通じて異性に自分をアピールするための行動です。
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健康問題
- 尿路感染症や膀胱炎などの健康問題が原因で、頻繁に尿をするようになることもあります。この場合、マーキングのように見えるかもしれませんが、実際にはトイレの問題であることが多いです。
尿マーキングへの対策
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去勢・避妊手術
- 未去勢のオス犬やオス猫は、マーキング行動をとる傾向が強いです。去勢や避妊手術は、マーキング行動を減らす効果がありますが、手術を行っても完全にやめる保証はありません。特に、手術前にマーキングを覚えてしまった場合、行動が残ることがあります。
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ストレスの軽減
- 環境の変化や新しいペットの導入などがストレスの原因である場合、できるだけストレスを減らすよう工夫します。例えば、猫には隠れ場所を提供したり、犬には十分な運動と遊びを与えることが重要です。
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匂いの除去
- 一度マーキングされた場所は、しっかりと掃除して匂いを完全に取り除くことが重要です。市販の酵素クリーナーを使うと効果的です。匂いが残っていると、その場所で再びマーキングをする可能性があります。
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環境の改善
- 猫の場合、トイレの場所や数を見直すことも有効です。トイレが清潔でない場合や数が足りない場合、別の場所でマーキングをすることがあります。また、犬の場合も、適切なトイレトレーニングや散歩の頻度を見直すことが必要です。
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動物病院での相談
- 健康問題が原因で尿マーキングを行っている可能性があるため、まずは動物病院で健康チェックを受けることをお勧めします。特に急にマーキング行動が増えた場合は、病気の可能性を疑う必要があります。
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マイクロチップを知っていますか?
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混合ワクチン接種について知ってもらいたいこと
混合ワクチン接種について知ってもらいたいこと
当院では混合ワクチン接種は毎年接種をお願いしています。
ただ生後3ヶ月未満のワンちゃん、ネコちゃんには生後3ヶ月までは1ヶ月おきの接種をお願いして
います。
その理由は出産時から母乳以外で育ってきた子は母乳からの免疫移行がないため
早めに接種する必要があります。
自然免疫は自然と免疫力が低下してくるので、ワクチン接種によって補います。
また家にこられて2週間未満のワンちゃん、ネコちゃんに関しては、1~2週間以上たって、
新しい環境に慣れてから混合ワクチン接種をした方がいいでしょう。!
◇ワクチンを打つタイミング
・1回目の接種 生後8週間後
・2回目の接種 生後12週間後
・3回目の接種 生後16週間後
4回目の接種 3回目の接種から1年後
◇年齢問わず混合ワクチン接種される場合に気をつけていただきたい点
ワンちゃんの中には稀にワクチン接種後に顔が腫れたり、吐いたりする子がいます。
接種後の経過を観るため病院で20~30分経過を観る場合があります。
また数時間して症状が出ることもあるので、症状が出たときすぐに病院にかかれるように
特に初めて接種される場合、午前中の接種が望ましいと思います。
一度でもそのような症状がみられた子に関しては免疫の有無を確かめる為
外部検査機関に依頼することもあります。
検査結果が出るまでに2週間程度かかりますが、飼い主様に安心してもらえれるようにとの考えより勧
めています。
以上のことは個体差があるので掛かりつけの病院で先生に相談してください。
◇ワクチン接種後は安静に
ヒトと同じようにワクチン接種後は激しい運動は避け、安静にするようにしてください。
混合ワクチン接種される場合に気を付けていただきたい点で触れましたが、接種後 顔の腫れや吐い
たりする子もいますのでよく観察してあげてください。
最後になりますが、ワクチンを打ってもすぐに免疫ができる訳ではありません。
抗体ができるまでに1~2週間ほどかかると言われていますので、他の子に会わせたいという気持ちは
わかりますが、子犬や子猫の場合は特にすぐに他の子たちとの接触は避けた方がいいです。
何か気になることがありましたら、お問い合わせください。
ワクチンのお話は 「いぬねこワクチン」
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結石の怖い話(膀胱)
尿石症とは
膀胱や尿道に結晶ができ、粘膜を刺激し痛みが生じる病気
場合によって結石で尿道や尿管が塞がれて尿が出なくなってしまうことも
膀胱は収縮する風船のようなもので、膀胱に尿を溜め縮まることで
尿道へ送りだす器官です。
写真は膀胱の正常な状態をイメージしたものです。
↓
そこに尿がたまり、写真のように膀胱は膨らんでいきます。
↓
結石により尿道や尿管が塞がれてしまうと、この溜まった尿はできれずに
写真の状態を維持することに・・・
こんなことを繰り返していると、写真のように収縮能力をなくし
自力でオシッコが出来なくなることもあるので、トイレに長く座ることが
あるなど心当たりのある子は早めに病院へ連れて行ってください。
最悪の場合は手術が必要になることも。
オシッコの病気チェック項目(犬猫編)
□ おしっこに赤やピンクの色がつく。
□ トイレ以外の場所で我慢できず、おしっこをしてしまう。
□ 日に何度もトイレに行く。
□ トイレでうずくまる・力んでいるがおしっこが出ていない。
□ おしっこが少量しかでず、キレが悪い。
□ お腹を触ると嫌がる。
□ 食欲がない・元気がない
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子犬・子猫を飼い始めたあなたへ
食事
ゴハンはペットショップやブリーダーの方に
今まであげていたもの(メーカーやフードの名前)
を聞き同じものをあげるようにしてください。
家にも慣れた頃に、その子にあった食事に変更することが望ましいでしょう。
食事の回数は家に来てから1週間程度は4回ぐらいに分けて、
その後は回数を3~2回とした方がよいでしょう。
歯磨き
子犬の頃から歯に触れられることに慣れている子は大人になっても
歯に触れられることに抵抗を持ちません。
食後に飼い主さんがガーゼを指に巻き、歯磨きの練習をしてみてください。
口腔内ケアは様々な病気からペットを守ります。
飼い主さんが家で出来る予防の一つです。
徐々に慣れてくれば、ペットショップやホームペンターなどに
歯磨き用品もあるので試してみては?
シャンプー
初年度のワクチンが2回、もしくは3回接種後、
体に抗体が出来る2週間してからシャンプーをしてあげてください。
それまではタオルをお湯でぬらし、よく絞って拭くようにしてあげてください。
シャンプーをする頻度は4~3週間に一度くらいで。
あまり頻繁に洗いすぎると逆に皮膚を悪くすることもあります。
気をつけてほしいこと
シャンプーのすすぎ残し(フケのように粉をふいていませんか?)
シャンプー前のブラッシング(せっかく洗ったのに毛がからんでませんか?)
これを忘れたために、
皮膚病になってしまったケースもあります。
この二つは守りましょう!!
散歩
初年度のワクチン接種後、2週間たってから徐々に散歩へ
連れて行って他のワンちゃん、ネコちゃんと触れ合うようにしてあげてください。
あなたの子のペット社会へデビューです。
散歩についてもう少し詳しく書いてありますので、見てください♪
最後になりますが、一番重要な話をひとつ
毎日触れてあげてください。
毎日触れてあげることで、体に変化が起きた時にすぐに気づいてあげることが出来ます。
あれ?こんなとこに膨らみが・・・
怪我してる・・・
このように小さな変化にも気が付いてあげられます。
スキンシップにもなりますよ(^^)
でも寝ているときは静かに寝かせてあげてくださいね。
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