毛球症
2024/08/15
毛球症
うさぎは毛づくろいを頻繁に行います。抜け毛が多いと毛を飲み込んでしまい、胃や腸などの消化管内で毛玉となり溜まってしまう状態をいいます。
毛球症になってしまっていることが原因
うさぎはとてもキレイ好きで、自分の毛づくろいを頻繁に行いますが、抜け毛が多いと毛を飲み込んでしまいます。猫や犬などの動物とは違って食道と胃の構造上、飲み込んでしまった毛は吐き出すことができません。そのため毛は胃の中で固まり、それがつまってしまうことが原因でうんちが出なくなってしまうことがあります。また繊維質の少ない食事やストレスなども考えられます。
異物を食べてしまったことが原因
基本的にうさぎはなんでも食べてしまうので注意してください。なので、飼い主が十分に気を付けることが大切です。うさぎは危険なものや中毒を起こしてしまうもの、病気の原因になるものに対しても好奇心旺盛にかじってしまうことがあります。新聞紙やティッシュなどの紙類はもちろん、観葉植物やビニール、ゴム製品にプラスチックまで様々なものをかじります。そういった習性が原因で紙類、ゴム製品などを口にした場合、お腹の中で固まったりつまったりして通過障害を起こしてしまいます。
毛球症は健康管理を徹底することにより、防ぐことが可能です!
1.ブラッシングをしっかりと行うこと
普段は週1回のペースで行うことが良いのですが、季節の変わり目などは大量の毛が抜けますので、ブラッシングの回数を増やすなどして、十分に気を付けることが大切です。
2.食事と運動
干し草をメインとした繊維質の多い食事を与えること。
うさぎを適度に運動させることはとても大切です。ただし部屋の放し飼いはうさぎにとって危険なものも多いため、避けることをオススメします。運動させる場合はサークル内で運動させ、かじってしまう恐れのある異物は近くに置かないようにしましょう。万が一、これらの異物をかじって飲み込んでしまい、うんちが出ていなかったりなどの症状が出た場合は、開腹手術などを行うほどの大ごとにも繋がります。
毛球症の前兆
「うんち」と「うんち」が繋がっていたり、毛の多いうんちを出していることがあります。また食欲が落ちる、うんちが小さく少ない、元気がないなど!季節の変わり目などは特に注意して、体調のチェックをしてください。
治療
軽度であれば、腸内の毛球の除去剤を舐めさせてうんちと一緒に排出させたり、キセノン光線治療器を使用し、腸内の動きをよくするなど内科的治療などを行います。ただ症状が改善されず、毛球が消化管の流れを邪魔している場合や、完全に閉塞してしまっている場合には、開腹手術などを行う場合もあります。
うさぎにとって「食事を摂らない」ということは命に関わってきます。毛球症や異物の誤飲により食欲が落ちた場合、家で様子を見たりせず、すぐに病院へ連れていきましょう。
飼い主さんの早い判断がうさぎの命を救うことに繋がります!そのためにも、日ごろから細かい体調管理を心がけてあげましょう。