腎臓病
一生のうちに、犬は10頭に1頭、猫では3頭に1頭が腎臓病になるといわれれいます。
腎臓の働きはみなさんも知ってのとおり尿をつくることです。
血液を循環させるときに、多くのものを排出し、必要なものを再吸収して、尿をつくります。なかなかの高性能老廃物排出システムです。このすごいシステムを実際に行っている構造をネフロンと言います。 ネフロンという小さい構造それぞれが尿を作っています。
ヒトだと左右の腎臓で200万個、イヌでは80万個と言われています。
またネコは40万個とも。
このネフロンの少なさが、ねこちゃんに腎臓病が多いひとつの原因だとされています。
腎臓病はネフロンが傷ついて働けなく働けなくなってしまうことによって起こります。
働いているネフロンの数が徐々に減少する腎不全を慢性腎不全と呼びます。また厄介なことに末期に到るまでほとんど症状が無いのが特徴です
早期発見に役立つ新しい血液検査 「S D M A」
検査は腎臓が血液中の老廃物をろ過し、尿を生成する働きをみるものですが、同じ働きを調べる既存のクレアチニンという血液検査項目よりも通常早い段階で異常を検出することができます。また、クレアチニンは猫の筋肉量によって値が変動するため、高齢の猫や痩せた猫では低く出る傾向がありますが、S D M Aは筋肉量による影響を受けません。
犬猫の腎臓機能を評価する画期的な血液化学スクリーニング検査