犬猫のための混合ワクチン接種の重要性
2024/09/30
混合ワクチン接種は毎年の接種をお願いしています。ただ生後3ヶ月未満のワンちゃん、ネコちゃんには生後3ヶ月までは1ヶ月おきの接種をお願いしています。なぜか出産時から母乳以外で育ってきた子は母乳からのプレゼント(病気に対する抵抗力)がないため早めに接種する必要があります。自然免疫はあかちゃんの成長とともに自然に失われていきます。あかちゃん自身で免疫をつくり、病気を予防する必要がでてきます
犬の混合ワクチン
犬に用いる混合ワクチンは、一般的に以下のような感染症に対する免疫を付与します
- 犬ジステンパー:犬の呼吸器や神経系に影響を与える重篤な病気です。
- 犬パルボウイルス感染症:激しい下痢や嘔吐を引き起こし、特に子犬にとって致命的となることがあります。
- 犬伝染性肝炎:肝臓にダメージを与えるウイルス性の病気です。
- 犬パラインフルエンザ:犬の呼吸器に感染し、咳などの症状を引き起こします。
- レプトスピラ症:人にも感染する可能性がある細菌性の病気です。
猫の混合ワクチン
猫に用いる混合ワクチンでは、次の感染症に対する予防が含まれます
- 猫カリシウイルス感染症:口内炎や呼吸器症状を引き起こすウイルスです。
- 猫ウイルス性鼻気管炎:猫の風邪のような症状を引き起こします。
- 猫汎白血球減少症(パルボウイルス感染症):激しい下痢や嘔吐を伴い、致命的となることがあります。
- 猫白血病ウイルス感染症:免疫力を低下させ、様々な病気を引き起こす可能性があります。
ワクチン接種のスケジュール
犬猫の混合ワクチンは、生後約8週齢から初回接種を行い、その後は3~4週間ごとに数回の追加接種を行うことが一般的です。また、成犬・成猫に対しても定期的な追加接種(年1回)が推奨されています。
ワクチン接種の重要性
ワクチン接種は、犬猫が健康に過ごすために不可欠です。特に、集団生活や外出が多いペットにとっては、他の動物との接触による感染リスクを低減する重要な手段です。また、一部の感染症は人間にも感染する可能性があるため、家族全体の健康を守ることにも繋がります。
副作用について
稀にワクチン接種後に顔が腫れたり、吐いたりする子がいます。接種後の経過を観るため病院で、20~30分経過を観る場合があります。特に初めて接種される場合、午前中の接種が望ましいと思います。一度でもこのような症状がみられた子に関して、当院では免疫の有無を確かめるため、外部検査機関に依頼することもあります。検査が出るまでに2週間程度かかりますが 、飼い主さんに安心してもらえるようお勧めしています。以上のことは固体差があるので 、掛かりつけの病院で先生に相談してください。
こんな時はワクチン接種を控えて
自分の子供が風邪を引いている時に、インフルエンザ予防ワクチンを接種したりしませんよね。同じようにペットが具合の悪い時(お腹を壊している、食欲がないくしゃみをするetc)はワクチン接種を控えてください。
ワクチン接種後は安静に
ヒトと同じようにワクチン接種後は激しい運動は避け、安静にするようにしてください。ワクチンを打ってもすぐに免疫ができる訳ではありません。抗体ができるまでに1~2週間ほどかかると言われていますので、他の子に会わせたいという気持ちはわかりますが、子犬や子猫の場合は特にすぐに他の子たちとの接触は避けた方がいいです。何か気になることがありましたら、お問い合わせください。
<ワクチン費用>
————– 犬の混合ワクチン ————–
犬 6種混合ワクチン 6,804円(税抜き)
犬 8種混合ワクチン 8,934円(税抜き)
————– フェレットの混合ワクチン ————–
フェレット 6種混合ワクチン 4,510円(税抜き)
————– 猫の混合ワクチン ————–
猫 3種混合ワクチン 5,940円(税抜き)
<余 談>
新居に入居する時、ペットを預ける時などに
ワクチンの証明書の提示が必要な時があります。
そんな時に
あれ?どこになおしたかな・・・
なんてならないように!