動物の病院 くすめ

診療対象動物:いぬ・ねこ・うさぎ・ハムスター・フェレット・鳥

肉球のあれこれ

   

肉球の役割などについて

消音
今でこそあまり使う機会がありませんが
狩のときに獲物にこっそり近づけるように足音を消す役割をはたしていました。


衝撃への緩和
弾力のある肉球は動物の体重を支える役割をはたし、
高いとこから飛び降りたとき足への衝撃を和らげるクッションの役割をはたします。
バスケットシューズのようなクッション性のある靴を履いているようなものです。

発汗
肉球は体の中で唯一 汗腺があり、汗をかける場所です。
体温調節の役割や汗をかくことで、肉球を乾燥から守る役割をはたしています。
それと、緊張の度合いも肉球から分かることもあります。
緊張したりすると手に汗をかきませんか?
ペット達にも同じ様なことがおきます。
あるワンコは診察台から降りた後、その子がいた場所をふと見ると肉球の跡が・・・・
そんなに緊張しなくても(笑)と感じたことがありました。

怪我
肉球は他の部位の皮膚に比べ再生能力が低いです。
そのため、ちょっとした傷でも完治に時間がかかります。
また体を支えていますので、どうしても傷口を押し広げてしまいます。

ヤケド
夏場はアスファルトやコンクリートが太陽に熱せられかなり熱くなります。
動物は素足で歩いているようなものです。
試しに素足で歩いてみてください。
実証済みですがかなり熱かったです。
散歩に行く際は、地面をさわり熱くないか確かめて行ってください。

保護の為の毛
肉球と肉球の間には毛が生えており、肉球を保護しています。
ですが、この毛が長くなると滑りやすくなります。
特にフローリングは
踏ん張りが利かず腰を悪くしたり、怪我にも繋がる恐れもあります。
長くなったらカットしましょう。

肉球は1番地面に触れる部位ですし、
その子のことを知ることが出来る部位です。
普段を知らなければ、変化が起きたときに気がつきません。
散歩から帰ってきたら足を洗うときにでも観察してあげてください。


 余談ですが待合室にあった本を紹介します。
「ねこの肉球うらない」

           

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