動物の病院 くすめ

診療対象動物:いぬ・ねこ・うさぎ・ハムスター・フェレット・鳥

除去食試験

   

除去食試験とは?

除去食試験は、犬や猫に食物アレルギーが疑われる場合に、原因となる食材を調べるための食事療法です。

かゆみや皮膚炎、嘔吐・下痢などの症状がある場合、特定の食材を除去し、症状が改善するかどうかを確認します。


1.除去食試験の目的

食物アレルギーを引き起こしている特定の食材(主にタンパク質や炭水化物源)を特定し、症状を改善・コントロールすることを目的に行います。


2.除去食試験の手順

① 除去食(低アレルゲンフード)の選定

新しいタンパク質源と炭水化物源を使用した除去食、または加水分解タンパクフードなどの療法食を使用します。

理想的には、これまでに食べたことのない食材を選びます。

  • タンパク質源:魚、鹿肉、カンガルー肉 など

  • 炭水化物源:ジャガイモ、サツマイモ、豆類 など

加水分解タンパクフードは、タンパク質が細かく分解されており、体がアレルギー反応を起こしにくい構造になっています。


② 試験期間の継続

除去食試験は8~12週間継続するのが一般的です。

この期間中は、除去食以外のものは一切与えないことが非常に重要です。

注意点

  • おやつ・人の食べ物・サプリメントは与えない

  • 少量でもアレルゲンが入ると、結果に影響します

  • 家族全員で情報共有しましょう


③ 症状の観察

試験中は以下の症状が改善するかを観察します。

  • 皮膚のかゆみ

  • 赤み・湿疹

  • 嘔吐・下痢 など

症状が改善すれば、食物アレルギーが関与している可能性が高くなります。


3.再挑戦試験(挑発試験)

除去食で症状が改善した場合、原因食材を特定するために再挑戦試験を行います。

① 再挑戦の実施

疑わしい食材を1種類ずつ少量与えます。

② 観察

1~2週間様子を見て、症状が再発するか確認します。

③ アレルギー食材の特定

症状が再発した食材が、アレルギー原因である可能性が高いと判断されます。


4.継続的な食事管理

原因食材が判明したら、その食材を含まない食事を継続することで、症状を長期的にコントロールできます。


5.除去食試験で期待できる変化

  • 皮膚のかゆみ・赤み・炎症の軽減

  • 嘔吐や下痢など消化器症状の改善


6.注意点

  • 除去食試験は必ず獣医師の指導のもとで行いましょう

  • すべての皮膚トラブルが食物アレルギーとは限りません

  • 改善が見られない場合は、他の病気の可能性もあります


まとめ

除去食試験は、犬や猫の食物アレルギーを調べるための最も信頼性の高い方法のひとつです。

8~12週間の継続食事管理の徹底が成功のポイントとなります。

原因食材が特定できれば、その食材を避けることで、ペットの生活の質を大きく向上させることができます。

 - ブログ