動物の病院 くすめ

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環境アレルゲン 起こりやすい時期

      2024/09/29

環境アレルゲンは、季節や気候の変化によって多く発生し、犬や猫にアレルギー症状を引き起こしやすくなります。特に柴犬のような犬種も、これらの環境要因に反応することがあります。以下に、環境アレルゲンが発生しやすい時期についてまとめます。

1. 春(3月~5月)

  • 花粉:
    春は花粉の飛散量が多くなる季節です。特にスギ、ヒノキ、イネ科の植物の花粉が空気中に大量に飛散し、犬猫にも影響を与えます。花粉が体や被毛に付着することで、かゆみや赤み、鼻水などの症状が現れることがあります。

  • ホコリ・ダニ:
    気温が上がり始めると、室内にいるダニやホコリも増加し、ペットの皮膚や呼吸器に影響を与えやすくなります。


2. 夏(6月~8月)

  • カビ:
    梅雨や湿度の高い夏の時期には、湿気が原因でカビが繁殖しやすくなります。カビの胞子が空気中に舞い、それがアレルゲンとして作用することがあります。

  • ダニ・ノミ:
    高温多湿の季節はダニやノミが繁殖しやすく、これらの寄生虫が犬猫に付着することで、アレルギー反応を引き起こすことがあります。


3. 秋(9月~11月)

  • 雑草の花粉:
    秋にはブタクサ、ヨモギなどの雑草の花粉が増加します。春の花粉ほどではありませんが、秋にも花粉アレルギーを引き起こす植物が多く存在します。

  • 乾燥した環境:
    気温が下がり、湿度が低くなる秋の季節には、乾燥した空気が犬猫の皮膚を刺激しやすくなります。このため、アレルギー性皮膚炎の症状が悪化することがあります。


4. 冬(12月~2月)

  • 室内アレルゲン:
    寒い季節には窓を閉め切ることが多く、室内のホコリやダニの数が増加し、空気が滞留することでアレルギー反応が強くなることがあります。また、暖房によって空気が乾燥し、皮膚にかゆみを引き起こす場合もあります。

まとめ

環境アレルゲンが多い時期:

  • 春(花粉)
  • 夏(カビ、ダニ、ノミ)
  • 秋(雑草の花粉、乾燥)
  • 冬(室内アレルゲン、乾燥)

季節ごとに異なるアレルゲンが原因となり、犬や猫がアレルギー症状を発症することがあります。飼い主としては、季節に応じた予防とケアが重要です。

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